2014年6月24日火曜日

Gino Sarfatti / Trienalle by Organic Design

2009年、経済産業局にPESの届出書を提出し、ORGANIC DESIGN(株)を設立。
照明器具の製造販売を行っております。
1939年にアルテルーチェ社を設立したイタリアを代表する照明デザイナーGino Sarfattiジノサルファッティ)が、1950年代に設計したフロアランプとなります。

オリジナルは、とても高価な上に配線が本体の内部を通る為、大きさの関係で輸入が困難となり
日本では市場に出回らないランプです。

20年くらい前に、このランプに魅せられ、オリジナルを2本入手する事が出来ました。
その造形美と重量バランスの見事な設計は、照明器具の歴史において最高傑作と考えております。

その後、どうしても作ってみたいと考える様になり、、、。
変人の私は、完全なリプロダクト企画に取り組み始める事になります。

ただ作るのでは無く、しっかりとした安全規格の上で販売しておりますので、少しご紹介致します。


お客様からのご注文後に組み立て、配線を行います。
 特に、難しい配線ではありませんが
 実は、結構大変な配線で企業秘密となります。
 革巻きのハンドルパーツ。
鏡面のクロームメッキ、レアな3本脚です。

組み立て、配線後に、外観検査を行います。

外観だけではなく、アームの重量バランスを確認いたします。

3本のアームが、120度3方向に平行バランスを保ちます。(多少の誤差は御座います。)

次に、絶縁耐力検査(耐電圧検査)となります。
1.0kV(1000V)の電圧を60秒間かけ、照明器具から10mA以上の電流が流れない事を確認する検査です。
 OKランプが点灯して、電圧が0ボルトに戻ります。
耐電圧検査終了。

最後に、通電検査を行います。
 背景の目玉が、邪魔ですが、。
世界一美しいランプです。

約60年前に生産されたランプを製造過程やネジ山のピッチ、素材においても忠実に再現していますので、ビンテージのオリジナルとパーツの共用も可能となります。

当時のデッドストックと考えて頂ければと考えております。

取り扱い上の注意事項は御座いますが、安心してお客様にお使い頂ける為に検査基準をクリアした商品となります。

2010年7月9日金曜日

ポールランプ製作の合間に、、、。



完成です!
一つのパーツを作る事は容易ではありませんが、完璧です。
やはり、素晴らしい椅子です。
裏から見てもなんか可愛いです。
     
と、言ってる間にポールランプがそろそろ出来上がります。

2010年6月27日日曜日

ポールランプ製作の合間に、、、

真鍮キャストが出来上がってきました!
湯口を削り取って仕上げていきます。
  
大変でしたが、ピカピカに磨き上がりました。
次はボール盤で穴加工、それからメッキ出しです。
  
ちなみに、これは私の楽しい趣味です。

ポールランプ製作の合間に、、

こんどは、背もたれを支える部分のパーツ作りです。
      
オリジナルからシリコンで型を取りインジェクションワックスを流し込んでワックス原型を作ります。
これから、ロストワックスで真鍮キャストに作り上げます。 
     
パーツが大きいのに加え、実はこのパーツ左右が有る為に出来上がるまでを考えると相当な金額ですが、、、

ポールランプ製作の合間に、

これは、MAA / George Nelson / 1958 のアームとバックレストのジョイントパーツです。

大好きな椅子なので現在、スワックドレッグチェアーはMAA2脚とDAF9脚を所持しています。

パーツで以前購入した座面と背もたれを持っていて、このパーツをずっと探していたのですがやはり1年しか生産されていない為見つかりません。

このパーツを作ればMAAがあと1脚組み立てられるのに、、、。

と、言う事で作る事にしました。

無垢のスティールパイプをオリジナル同様に熱を加えて曲げて、アームとの接続部分のパーツを溶接。 溶接部分を丁寧に削って磨き上げます。(レプリカや、安物は溶接部分を見れば一発でわかります。)

2010年3月29日月曜日

KOCH & LOWY Inc. N.Y.

1950'sのカタログです。


こちらは、1960'sのカタログです。


どちらも、表紙のデザインが堪りません。
この メーカーはジョージ ネルソンとのコラボ、アイシェードランプでも有名なKOCH & LOWYです。

中でも、この3本アームのLight Treeは、ジノよりも市場には出回りません。
当時、ヨーロッパとアメリカがしのぎを削っているのが解ります。

まずは完璧は復刻から始まったORGANIC DESIGNのプロダクトですが、こんな資料が私の創造力をかき立ててくれます。

2010年3月24日水曜日

Pole Lamp 試作仮組!!!

長いので特殊機械だらけの製作所内の撮影は困難ですが、。

全体のバランスとエクステンション強度を見る為に、本日仮組です。
       
3本のブランチパイプの間隔を1インチずつ開いてトップライトの位置を2インチ高くし、天井に当たる間接照明の光量を変更です。
       
アルミ削り出し部分の設計を微調整し、ブランチパイプの固定方法とシェードの回転と上下の設定の打ち合わせです。
とてもシンプルなデザインの為、逆に設計上難点も多くなります。
         
がっ、気に入っています!
多分ですが、私がこれまでに知っているポールランプとは格段の差があります。
        
が、その差を理解して頂ける方に出会うことは難しい事です。
私みたいにそれ風で良いのではなく、どうしてもこれが欲しいと思ってと満足して頂きたいので、。
       
これから、センターポールの塗装と、クロームメッキです。
楽しみです。

2010年3月23日火曜日

Pole Lamp by Organic Design

これは、50'sのオリジナルをシェードを変更して家で使用しているものです。
60'sのポールランプも持っていますが、いずれもアメリカ製のチィープな物で其のままでは。

なので、まず自分が欲しいポールランプを企画しました。

まずは、上部のエクステンションパイプ。


この部分は、逆に苦労しました。
規制品での選択ですが、機能と外観がギリギリですがOKです。
60'sのハーマンミラー風です。

センターポールの上部でエクステンションパイプをスライドさせる為のパーツです。
試作は真鍮の削りだしですが、多少形状を変更してアルミで作ります。

ブランチパイプはトライポットと同企画です。
この部分は構造的にコストが掛かってしまいます。

これは、JBLハークネスのオリジナルの足です。
勿論、George Nelsonの企画デザインでアルミの削りだしです。


ORGANIC DESIGN の3作目はポールランプです。
特に販売を急いでないので、まったく自己満足の世界です。

服もそうですが、流行はあまり興味がないので好きな物を作っています。
家にいる時間がとても大切な時間なので、いい空間を造って出来れば提案したいと。
日本では、難しいとは思いいますが、、、。
明日、全体の仮組を予定していますのでまたUPします。